長野店スタッフブログ

ジュエリーの在り方

昨日、6月30日の中信を襲った地震。
皆様は無事でお変わりはないでしょうか?
栄村しかり、今回の地震もそうですが
長野市は常に大きな災害にみまわれることなく
無事ですが、同じ県内、こうも震災地と落差があると
どう言葉にして良いものか・・・
皆様のご無事を切に願います。

今回のタイトル、ジュエリーの在り方ですが
ジュエリーの・・・というタイトルで
またまた不定期にシリーズ化していきたいと思います。
はい。今回も勝手にですがく~(落胆した顔)

冒頭にも触れましたが、地震。
あの東日本大震災よりずっと悩み続けていたことがあります。
それは僕の職業とする「宝飾業」、
「ジュエリーの在り方」です。

震災被害にあわれている方たちの現状をニュースで
見ながら、こと贅沢品、嗜好品とされるジュエリーの
存在を見失い始めていました。

「世の中こんな悲惨な事が起きてしまったら、
ジュエリーどころじゃないよな・・・」って。

震災の日から約3週間ほど経ったニュースでの事です。

まだまだ小さなお子さんを抱えた若い奥さん。
ご主人は残念ながらお仕事の途中に津波に襲われ
亡くなってしまったとの事でした。

何の記念日だったか、申し訳ございません、記憶が定かではないのですが
奥さんに内緒でご主人が指輪を購入していて渡すつもりだったようなんです。
それが形見になってしまったのですが・・・。

奥さんが大事そうに左手の薬指にその指輪をしているんです。
まるでこれからの人生をさらにご主人とと共にするように・・・。

それを見ていて目頭が熱くなり、
同時に思いました。

「ジュエリーに大切な存在意味があるじゃないか!」って。

もちろん、モノとして形に残れば何だっていいし、
ご主人が無事であれば何よりです。
でも、ジュエリーが誰かの人生の支えになれている事が
単純に嬉しかったのです。

どこかのロッカーが言ってました。
「音楽はなくとも人は生きていける。
でも音楽があるから助けられる人生はいっぱいあるんだ。
なくてもいいものが存在している意味は
説明できないほどの大きい価値を持っている。」

本日届いたジュエリーコーディネーター機関誌にも
指輪の内側の刻印によって身元確認ができたとありました。

ジュエリーを身に着けることで感情が満たされることがあります。
でもそれだけでなく、自分自身のアイデンティティの表現、
また、記念日のプレゼントなどの愛情や人との
繋がりもジュエリーは表現してくれます。

ただ、ジュエリーをご提案するのではなく、
その方たちの大切な想いを
ジュエリーでどう形にできるかを
改めて考えていきたいと思う吉田でした。

そしてお選びいただいたジュエリーが
皆様の人生を語る上で
その人生の大切な大切な
ひとかけらでありつづけられますように・・・。

ジュエリー東京 本店
ジュエリー東京 長野店

ともに皆様の大切な人生のお役に立てますように。