本日ご紹介させていただくのは、心が温まったお話をさせてください。
先日のこと。お若いお嬢様とお母様のご来店。
お持ちいただいたのは、お母様が何十年前にお父様と一緒に選んだ
ゴールドのご結婚指輪です。
永い間それぞれの左手薬指に着けていたことが見てわかります。
たくさんのキズが語っていました。
働くお父さんの大きな指輪です。大切な家族を守るための手は、きっと大きくて温かい
そんな誇らしい方だと思います。
物語るかのように手のひら側に無数のキズがありました。
支えたお母さんの指輪。手の平側だけではありません。手の甲側にも無数のキズがあり、
家族のためにおいしいお料理を作って、お日様の匂いの洗濯をして、
みんなが帰るお家をキレイにして、片時も離さず着けていたのでしょう。
二つの指輪にはそれぞれのキズからキズナが見えました。
そんな大切なご結婚指輪です。
お父様が他界されてから、しばらく大切に閉まっていました。
ご主人の身をいつも守っていたものですから、お母様は身につけたいと・・・
でもどうしたらよいかとご来店いただいたのがご縁です。
二つの指輪のサイズは違います。
ネックレスにして着ける?・・・着け慣れないと。
素材をいかしてデザインを変える?いやいや。カタチが変わるのは・・・。
ならば、サイズを直して重ね着け?・・・違います・・・。
そうだ!!
サイズが違うなら、二つ重ねて着けましょう!!
永い間一緒に連れ添ったご夫婦。ご結婚指輪も同じく二つで一つです。
お父様が着けていたサイズをそのままにして、
重なりあった二つのご結婚指輪がこちらです。
お嬢様も、お母様もにっこり笑顔をいただきました。
本当にありがとうございます。
わたくしも素敵なお時間いただきましてありがとうございます。
ご結婚指輪には、皆様の物語があることお聴きしたいです。
永い間、ご夫婦を支えあう寄り添うご結婚指輪をお探ししましょうね。
長野店 後藤